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  • 1人~4人
  • 100分~180分
  • 14歳~
  • 2023年~

エルダーマン山本 右近さんのレビュー

301名
5名
0
11ヶ月前

プレイヤーは14世紀ヨーロッパで活躍するハンザ同盟の商人となり、バルト海から北海を駆け回り商取引を繰り返しながら影響力を高め、評議会の票を得ることにより同盟内で最も影響力を持つAeldermanの地位を得るのが目的となる。

手番には与えられたアクションポイントを使い切るまでアクションを行い、1ラウンドあたり4手番を行い5ラウンドでゲーム終了となる。

アクションは主に商品の売買だが、お金を消費して影響力や生産力を高めたり、直接勝利点を買うというアクションもある。アクションは各都市にランダムに配置されたアクションカードの内容に従うが、条件が満たされるとカードが上書きされるため計画が狂うことも多く、間接的なインタラクションは少なくない。

商品の購入はお金を使って好きなものを1つ買うこともできるが、個人ボードのホイールの位置に従って無料で獲得することもでき、こちらの方法がむしろメインになる。このホイールと自身の船の位置を管理することが重要になるだろう。商品のセットコレクションによる売却の要素もあるため、この商取引とホイール、旅程の管理はさながらパズルのようで難しく、非常に面白いが長考を誘発させるように思う。

また、ファーストプレイヤーの手番開始時にその1巡で各プレイヤーが使用できるアクションポイントが決まるシステムとなっており、次の1巡での行動を計画できないようになっている。ランダム性が与えられ面白い仕組みではあるが、アクションポイントが公開されてから行動を考えることになるので、アクションのパズル性も相まって更にプレイヤーの手番が長引いてしまいがちだ。ただ、前述の通りアクションやその都市で売れるセットコレクションがカードが上書きされると変化してしまうことにより次の手番のアクションポイントがわかっても計画が難しいため、それでもそこまで読みたがるプレイヤーの行き過ぎた読みを遮断するという意味では悪くないルールに思える。

ラウンド終了時には競りが行われるが、これはお金ではなく手元の影響力キューブで競りを行う。カードを2回競るのだが、影響力キューブは勝利点に相当する上に、最低5ビッドしないと取れない10勝利点が得られる強力なカードもある。せっかく5ビッドしても競りで勝たなければ獲得することができず、非常にシビアな競りとなるだろう。

ゲームの勝利点はカードによっても得られるが、大半を占めるのが10ヶ所に及ぶエリアマジョリティで得られるものだ。特にリューベックに建設する建物のエリアマジョリティは建設できる区画に限りがあり、かつ建てられる建物の数も有限なので激しい争いになることは避けられない。

ゲーム内容としては激しいエリアマジョリティと資源変換パズルが主な内容で、それに競りやセットコレクションという要素が加わっている。長考になりがちなシステムになっているためゲームは長時間になることが多いと思われるのが欠点だが、ダウンタイム中も考えることが多いためある程度は許容できそうだ。難しいゲームではあるがテーマ性は高くルールもシンプルでややこしい例外処理が少ないため遊び易い。建物タイルには能力やコストが書かれておらず別の表を参照するという独特なコンポーネントデザインのためプレイアビリティは高くはないがとりたてて低くもなく、品質は比較的高いし扱い易い。

ルール難易度に比べてプレイ難易度が高いためゲーマーズゲームだし、ゲーマーの中でも人を選ぶゲームに感じられた。個人的には気に入っていて、今後も遊ぶのが楽しみなゲームのひとつだ。

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北くま
山本 右近
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