個人的には「ゲームマーケット2019秋」のベストゲーム。
1から10のカードで役を作り、大富豪のように強い役を出していくことで得点を獲得するゲームです。
カードは上下で別々の数字がついており、ひっくり返すことで、どちらかの数字のカードとするか、任意で決めることが出来ます。
このゲームの特徴は、何と言っても「手札の位置を入れ替えられず、一度手にしたカードはひっくり返せない」こと。
盤面や自分の手札を先読みして、手にしたカードを手札のどこに加えるか、上下どちらの数字のカードとするかが肝になります。
手番で出来ることは以下の3つ。
①カードのプレイ
1枚以上のカードを場に出すアクション。
1種類の数字のカードを出す「同数」か、
連続した数字のカードを出す「連数」という役のどちらかの出し方が出来ます。
場に出ているカードよりも強い役を出せれば、場に出ていたカードを得点として獲得できます。
ただし、カードを複数枚出すときには『必ずそれらが手札の中で隣り合っていないといけない』というルールがあります。
例えば手札が「5267」と並んでいた場合、間に入っている2を先に出せれば、「567」の3枚を「連数」として出すことが出来ます。
どのカードを出し、どのカードを残して役を作るのかが戦略となります。
②スカウト
場に出ているカードの内、1枚を手札に加えるアクション。
自分の手札で強い役を揃えることが出来ますが、場に出していたカードの持ち主に得点が入ります。
また、場からカードが減ると役も弱くなるため、次のプレイヤーが得点しやすくなるデメリットもあります。
③ダブルアクション
場のカードをスカウトして、そのまま1度プレイが出来ます。
ラウンド中に各プレイヤー1度しか使えないため、使いどころが重要です。
誰かが手札を全て出し切るか、場札よりも強い役が出せず、皆が「スカウト」しか出来なかったらラウンド終了。
獲得した札と、スカウトされたことで得たポイントがプラス点となり、残った手札の枚数がマイナス点となります。
上記のラウンドを人数分行って、合計得点が高いプレイヤーが勝者となります。
ルールは非常にシンプルですが、
『役を作るには隣り合ったカードのみ』
『手札の位置は入れ替えられない』
というルールが絶妙なジレンマを生んでいます。
歯抜けになった役はスカウトすることで埋めることができるので、最初の引き運で勝負が決まってしまうこともないです。
公開情報の量が丁度良く、子供から大人までしっかり考えて遊ぶことが出来るゲームになっています。
私の中では、確実に鉄板ゲームになると思います。
ボードゲームを遊ぶ方であれば、全ての方に自信を持ってオススメできる作品です。