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  • 2人~5人
  • 70分~120分
  • 12歳~
  • 2020年~

プエルトリコ (2020)マツジョンさんのレビュー

260名
0名
2ヶ月前

2020年出版とは思えない、時代遅れのテーマ・ルール・物品。有名ゆえに、世の中の変化に適応できなかったのか。さすがに、これはダメでしょう。

※画像は2014年版。


1)テーマ:今どき、喜んで遊ぶ人がいるの?

 オリジナル(2002年)は、黒人奴隷を想起させる茶色いコマが、奴隷船を想起させる船タイルに乗って登場するという内容でした(ゲーム上は、移民船に移民と表現)。2020年版では、コマは紫色の「労働者(Arbeiter)」になり、移民船は「職業紹介所(Anwerbestelle)」になりました。が、全体の世界観は変わらず、やはり「奴隷労働」のイメージが色濃く残ります。ごく小さな変更でお茶を濁しているようにも見えて、たいへん印象が悪いです。

 全世界一丸になってSDGsを目指す現在、これはちょっと、喜んで遊ぶ大人は少ないのではないでしょうか。たとえ内容が良いと主張しようにも、このテーマでは、良識を疑われる心配があって、人にはとても薦められません。例えば、自分の子どもの小学校に、アフリカがルーツの友達がいる可能性を想像すれば、あえてこのゲームで遊ぼうとするでしょうか。

 ボードゲームのいちばんの魅力は、テーマ・ルール・物品が一体となって形成される、独自の世界への没入感だと考えています。いかにゲームとは言え、常識に照らして受け入れがたいテーマを扱うことは、ボードゲームとしての魅力を大幅に減じることであり、とても残念です。


2)ルール:足の引っ張り合い推奨か!

 最近のユーロゲームの傾向として、直接攻撃・直接干渉が控えめで、じっくりと個人の計画の実現や成長を目指すものが好まれ、主流になっているようです。ところがこのゲームでは、選んだアクションを全員が実行するというルール上、親プレイヤーの選択が、直接的に他プレイヤーに大きく影響します。このため、他プレイヤーの邪魔をするように、自分だけ利益を得るように、といった画策が、ゲーム中に考えることの中心になってしまいます。さらに、ゲーム中に運要素がほぼないことが、この傾向に拍車をかけます。遊ぶメンバーによっては、遊んだ後に苦い後味が残ってしまう懸念があります。

 最近のゲームに慣れた人、特に、ここ数年でボードゲームに入り込んだ人(私もそうですが)は、大きな戸惑い、不安感、居心地の悪さを感じるかと思います。攻撃性をむきだしにして、時には他人をおとしめることを優先しなければなりません。ボードゲームに慣れた人を前提としても、最新のボードゲーム群と比べてしまうと、万人が楽しめるゲームとは、とても言い難いです。 


3)言語依存:ライトユーザーお断り。

 これもまた最近のユーロ系ゲームの傾向ですが、グローバル展開を念頭に、作用効果をアイコン表記するものが主流です。しかし、この2020年版では、旧版同様に、文字による表記です。そして建物タイルに至っては、文字の説明すらなく、フレーバーの絵だけ(裏面は文字だけ)という不親切さで、ガッカリしました。とってもアンフレンドリーです。ハナから、素人は相手にしていない、その道の人たち向け商品なのだと思います。おそらく私のような、家族と遊ぶのを主目的としたライトユーザーは、手を出すべきではないのでしょう。


4)まとめ:このまま、時代に取り残されてしまうのか?

 プエルトリコは、BGGで何年にもわたって1位を保った、伝説的な商品だったと聞きます。しかし、それも20年も前の話。いま現在のボードゲーム環境、特に、遊ぶユーザの範囲が大幅に広がったことを考えると、テーマも、内容も、そして物品も、時代にそぐわない感が否めません。今となっては、明確に人を選ぶゲームです。ゲーム性について突出しているものがあるとするのなら、安心して遊べないことが、いっそう残念に思います。有名タイトルであるがゆえに、大幅な変更を加えにくかったのでしょうか。

 アフリカ植民地テーマの「モンバサ(2015)」が、宇宙開発ゲーム「スカイマイン(2022)」にリメイクされたように、あるいは、奴隷の要素をあえて削除せずプレイヤーの選択に希望をゆだねた「エンデバー:第2版(2018)」のように、この「プエルトリコ」にも、現代のニーズに合わせたアップデートを期待します。


実際に遊んでの感想(2014年版)を、以下ブログに書いています。購入は失敗だったけれど、得るものも多かったと思います。(ネガティブ記事なので、当ゲームのファンはご注意ください。)

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マツジョン
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