マイボードゲーム機能「持ってる」「興味あり」など知人に共有できるコレクション管理機能。人数別や時間別などの並び替えも。
ボードゲーム発見機能マイボードゲームの登録データを統計分析し、未経験かつ未所有のおすすめボードゲームを自動抽出します。
レビューや日記の機能投稿した記事が読まれるたびに、通販でお得に商品を購入できるボドクーポンをGET! ハードル低めです。
コミュニティ機能専用掲示板・ボードゲームリストの合体機能が便利!公開コミュニティ、秘密のコミュニティ、設定も豊富。
ボドゲカフェ情報自分の「興味あり」「お気に入り」に登録したボードゲームカフェが提供するゲームが一目でわかるように。
通販ショップ国内主要メーカーや同人ゲームなど様々な商品をご購入いただけます。会員登録しないで購入することもできます。
  • 2人~4人
  • 90分前後
  • 12歳~
  • 2014年~

オルレアンマツジョンさんのレビュー

183名 が参考
2名 がナイス
14日前

 ワーカーを袋から引くワクワク感と、引いたワーカーの効率的な活用を考えるのが楽しい「オルレアン(Orleans)」。毎回「もう一度やりたい!」となり、あっという間に10回以上遊んでしまいました。 遊んでみて面白かった点、ちょっと気になる点などをまとめました。


どこが面白い? ~偶然を管理する計画性!


1)何がでるかな? 袋の中のワーカー

 なんといっても楽しいのは、「袋からワーカーを引く」という行為そのものです。次に自分がやりたいアクションに対して、ピッタリのワーカーが出てきたときの嬉しさ。逆に、思ったワーカーが出ず、どうすればよいか困惑する。何が出てくるか分からない、ワクワク・ドキドキがあります。

 ワーカーを袋から引くというと、運ばかりに支配されそうに感じますが、そうではありません。自分の必要なワーカーは手元に残し、不要なワーカーは公共事業で減らしていく。同時に、ワーカーを引ける数を増やしたり、自分のワーカー構成に合うアクションを追加したり、計画性が重要です。ワーカーの引きがランダムであることを前提に、確率的に高い成果を得られる戦略を考案し、ランダム性をうまくマネジメントすることが、このゲームのキモだと思います。(といいつつ、最後は「引き運」で決まってしまう部分もあり、それも面白い点です。)


2)じっくり考えられる「計画フェーズ」

 ワーカーをどのアクションスペースに置くか考える作業(計画フェーズ)は、手番順でなく、全員同時に行います。このため、他の人が考えるのを待つ時間は最小限にできて、濃密な時間を楽しめます。2人用で1時間ほどのプレイ時間ですが、ゲーム後は、しっかり頭が疲れる充実感が残ります。

 また、アクションスペースは自分専用で、一般的なワーカープレイスメントのように、他人にジャマされることがありません。数が有限のワーカーや市民タイル、地図上の拠点などの取得は、早いもの勝ちですが、それほど大きなインタラクション(プレイヤー間の競合)があるわけではありません。個人プレー感が強く、じっくり考えるタイプの人たち(私たち家族)に向くゲームだと思います。


3)あっちを立てれば、こっちが立たず!

 限られたワーカーを使って、いかに効率的に得点を積み上げていくかが重要です。多くのアクションは直接得点につながりません。商品はそのまま得点になりますが、高くても5点です(最終得点合計が100点程度に対して)。たくさん拠点を建てても発展トラックのレベルが低いと得点にならず(得点=拠点数×発展レベル)、発展トラックを進めようとすると拠点を建てるアクションまで手が回らず、ということで、バランスが要求されます。あっちを立てればこっちが立たず、というジレンマがいつもあって、悩みがつきません。

4)いつも一歩足りない? もう一度やりたくなるプレイ感

 このゲームでは、最初のセットアップに大きなランダム性があるわけではありません(地図上の商品の位置が異なるくらい)。基本アクションはボード上にあって、いつも同じです。加えて最初の数ラウンドは、ワーカーが少ないことから、だいたい同じ手順で回すことになります。イベントはランダムですが、影響力が強くないものがほとんど。

 ところが、それなのに、毎回違った流れになるのが不思議です。今回はうまくできた、と思っても、最終得点は前回と大差なかったりして、いつも「何かやり残したことがある」という気分を残します。「もっとうまくできたはず」と思ってしまい、再プレイをしたくなります。




ここがイマイチ! ~いっこうに見えない「勝ち筋」

 この2週間ほどで、すでに10回ほどのゲームを楽しみました。魅力的なゲームに違いありません。しかしイマイチの点もあり、それらを羅列します。

セットアップがめんどう!
 ワーカー、商品などの小さいチップを、狭い場所に高く積み上げる必要がある。いちど崩れると、隣のチップと干渉して、復旧が困難だ。

どうすれば勝てる?
 複数の得点源の重みづけにメリハリがない。商品を集めて、発展ポイントを貯めて、市民や拠点を集めてと、全部やってみても、どれかに注力しても、いつも平凡な点(100点ちょっと)にしかならない。

 どれも「同じくらい重要」なので、結局どこが悪かったのか、次にどうすれば改善できるのか分からない。例えば、発展ポイントは割がいいぞ!というようなのがあったら、分かりやすかったのだが…。結果として、いっこうに上達する気配がない。

自分はいったい何者?
 世界を旅したり、食品を作ったり、公共事業に協力したり。はたまた市民(の支持?)を集めたり。結局、プレイヤーは何をしている人なのか? 目的が分からず、いまいち感情移入ができません。

とにかく地味!
 ボードの絵柄、こまごましたチップ、自分との葛藤だけで進む遊び心地。見ていて「ぜひ遊びたい」と思わないだろう。プレイ後は、いつも「もう少しできたはず」と感じる。満足できない、やり遂げた感のない、なんとも微妙な印象が残る。(でも、不思議とひきつける「何か」がある。)


まとめ:さすが定番。何度も遊びたくなるプレイ感!


◎良い点

  • 基本ルールがシンプルで分かりやすい。娘10歳、長男6歳でも問題なし(娘にはまったく勝てません)。
  • 袋の中のワーカーを引く行為が、ワクワクして楽しい!
  • 計画フェーズが全員同時なので、じっくり考えられる。2人用は1時間で終わるが、たくさん考えた充実感が残る。
  • 「あっちを立てれば、こっちが立たない」のジレンマが悩ましく楽しい。
  • 初期設定はいつも同じなのに、毎回なぜか違う流れになる。素晴らしいリプレイ性。

◎悪い点

  • パッとみて遊びたいとは思わない、地味な感じ。
  • プレイ後にいつも残る、あと一歩足りなかった、やり遂げられなかった、という微妙な印象。
  • セットアップがめんどう。細かいチップを高く積み上げては、崩れる。
  • 一部、ルールにあいまいなところがある。(英語版マニュアルの翻訳が良くないようです。ドイツ語が読める人は、そちらを。)

 全体的な印象です。オルレアンは、論理的な思考が要求される戦略的ゲーム、ではないと思います。そうではなく、ランダムに訪れるリスクに備える危機管理能力や、細かな得点ソースを全体としてまとめていく大局観が重視されるゲームだと思います。いわゆる「カンどころ」をつかむことが、高得点のカギになりそうです。相当の回数を繰り返し遊ばないと、本当の勝ち筋は見えてこない感触です。 

 地味ですが、しっかり面白いゲームです。プレイ後に独特な「やり遂げられなかった感」が残る反面、何度も遊びたくなります!


★遊び方概要やコンポーネント内容など、さらに詳細なレビューは、以下に書きました(外部ブログ)。

https://lglink.blog.fc2.com/blog-entry-2335.html


★海外版の日本語化に取り組みました。詳細は以下にあります(外部ブログ)。

https://lglink.blog.fc2.com/blog-entry-2336.html


★詳しいルールは、以下に書いています(ボドゲーマ内)。日本語版を手に入れられなかった方は、ぜひ参照ください。(コンポーネントの言語依存は、実質的に皆無です。)

https://bodoge.hoobby.net/games/orleans/instructions/25881


この投稿に2名がナイス!しました
ナイス!
Sato39
きむにぃ
仙人
マツジョン
マツジョン
シェアする
マイボードゲーム登録者
  • 478興味あり
  • 939経験あり
  • 419お気に入り
  • 752持ってる
プレイ感の評価
運・確率20
戦略・判断力32
交渉・立ち回り9
心理戦・ブラフ0
攻防・戦闘0
アート・外見6
作品データ
タイトルオルレアン
原題・英題表記Orléans
参加人数2人~4人(90分前後)
対象年齢12歳から
発売時期2014年~
参考価格8,900円
データに関する報告
ログインするとフォームが表示されます

マツジョンさんの投稿

会員の新しい投稿