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  • 2人~4人
  • 90分~120分
  • 12歳~
  • 2014年~

カンバン:自動車革命マツジョンさんのレビュー

169名 が参考
5名 がナイス
2ヶ月前

買うべきかどうか、実際に遊ばずに机上検討するシリーズ! 自動車の開発・設計・調達・製造に渡る、ものづくりライフサイクルを効率的に回せ! さあ、買うべきか、買わざるべきか?


★前提条件

・遊ぶ相手は、家族(妻、娘10歳、長男7歳、次男4歳)。
・長い期間、繰り返し遊びたい。
・我が家はお金がない。本当に買う必要があるかどうか、厳選したい。

※オリジナルの2014年「Kanban: Automotive Revolution」のほか、ルールが同じでコマ・ボード仕様の異なる2018年版「ドライバーズエディション(Kanban: Driver's Edition)」、2020年リニューアル版の「カンバンEV(Kanban EV)」があります。本記事は、オリジナル版を元に書いています。

★ゲーム内容の確認

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1)基本情報

・タイトル: カンバン:自動車革命
・作者: Vital Lacerda/ヴィタル・ラセルダ
・原題:Kanban: Automotive Revolution
・発売年:2014年
・出版社(一例):Stronghold Games [1]
・プレイ人数:2~4人
・プレイ時間:60~120分
・推奨年齢:12歳以上

[1]Stronghold Games: Kanban:Driver's Edition
http://strongholdgames.com/our-games/kanban-drivers-edition/


2)テーマ

・年代:現代
・場所:自動車メーカーの開発・製造現場
・プレイヤーの立場:自動車メーカーの社員
・目的:自動車を効率的に開発・生産すること。
・行うこと:
 ・自動車の設計図を作る。
 ・必要な部品を調達し、自動車を組み立てる。
 ・自動車をテストし、新しい部品を開発する。
 ・各部署で実務経験を積み、社内資格を得る。
 ・会議で成果を発表する。


3)ルール

 以下、英語語版マニュアル(Stronghold Games)を参照した情報。


★詳細なルールは、以下に書きました(ボードゲーム情報サイト「ボドゲーマ」内)。★

https://bodoge.hoobby.net/games/kanban-automotive-revolution/instructions/27908


○大まかな手順

1.ラウンド制。1ラウンドで全員が1回ずつ手番をとる。
2.手番順は、前回のワーカー位置で決まる。
3.手番順に、全員がワーカーを置いてアクションを決める。
4.ワーカーの位置で、アクション実行順が定まる。
5.実行順に、アクションを行う。
6.一定条件を満たすと、会議などのイベントが発生する。
7.ゲーム終了条件を満たすまで繰り返す。

○勝敗

・ゲーム終了後、もっとも高い点の人が勝ち。
・主な点数源には、以下がある。
 1)ゲーム中に得る得点:会議、評価、ボーナスなど。
 2)終了時に得る得点:所有物品、目標の達成度、開発進捗など。

○アクション

・ワーカーを置いた部署により、対応するアクションを行える。
a)設計部:設計図を入手する。
b)調達部:部品を入手する。
c)製造部:車を組み立てる。
d)試験研究部:車の確保、部品の開発をする。
e)企画部:他部署のアクションを行う。
f)OJT:その部署の資格トラックを進める。

○特徴的な要素

・アクションポイント制(勤務時間ポイント)。
 ・ワーカーを置いたマスにより、手番の勤務時間ポイントが決まる。
 ・勤務時間ポイントを消費して、部署でできるアクションを行う。

・調達部では、カンバンによる部品発注を行う。

・製造部では、自動車を段階的に組み立てる。
 ・部品を1個おくごとに、ライン上の車が1個進む。
 ・車が出口まで来ると、テストコースに移動される。

・完成した自動車は売らず、テストに使う。
 ・設計図を使って、対応する自動車を手元に移動できる。
 ・設計図を使って、新しい部品を開発できる。

・各部署には、OJT(実務による教育)トラックがある。
 ・トラックを一定数進むと、新しい能力が解放される。

・プレイヤーとともに、役員のサンドラが手番を取る。
 ・サンドラの部署のOJTの進み具合で、加点や減点がある。
 ・サンドラが部署を1周すると、中間得点集計がある。

・自動車が所定数取られると、会議が開催される。
 ・会議では、示された目標を満たすと、得点になる。
 ・目標は、共通目標と、手札の目標がある。


★考察:「カンバン:自動車革命」の魅力と懸念点

 まず、豊富なコンポーネントと、にぎやかなボードに引き付けられました。自動車生産がテーマでありながら、自動車を一切販売せず、お金も使わないのがユニーク! 作った車を売らずに、研究開発に使うということで、開発・設計・調達・製造という、ものづくりのライフサイクルを体験できそうです。機械系メーカーに勤め、エンジニアも経験した私には、たいへん興味深い内容です。

◎魅力を感じた点

  • コンポーネントの多彩さ。車の形の木製コマ、車が描かれた設計図タイルなど、見ているだけで楽しくなってきます。これらをボード上で動かすのを想像すると、ワクワクしてきます。
  • にぎやかなボード。5つの部署があって、それぞれで異なるアクションができます。どのアクションをどんな順番で行って、どんな結果が出てくるのか。ぜひ実際に遊んでみたい!
  • テーマ。よくある経営してお金を集めて拡大再生産、というものではありません。作った車は、なんと自分で手元に置いて研究開発に使うとは、驚きです。得点の基準がお金ではなく、労働生産性というのも素晴らしい。限られた時間と機会を有効に使って、もっとも効率的に「ものづくり活動」を進めた人が、点数を得られるのです。通常の経営ゲームとは、一線を画していると感じました。
  • ルールは思いのほかシンプル。自前マニュアルを作ったところ、グレート・ウエスタン・トレイルと同じくらいの要素量(理解すべきルール量)でした。処理の種類は多いですが、不自然な箇所はなく、プレイの流れを妨げる部分は無さそうです。これなら私たちでも、ギリギリ大丈夫だと思います(おそらく、娘10歳は、私よりも上手に遊べるでしょう)。


◎懸念点

  • ゲームの流れ。開発部分と製造部分の切り分けが、いまいちしっくりこない。「カンバン」は量産用の仕組みだが、それを使って作った自動車を、なぜかテストで使ってしまう。いったい、量産車はどこに行ったのか、モヤモヤが残ります。
  • ぜんぜん「ジャスト・イン・タイム」ではない。「カンバン」を使って手配する部品は、カードに書かれた部品で、実際に必要でないときがある。そして部品を置いて車を作っても、出てくる車は何色か、状況によって変わってしまう。さらには、出てきた車を取ろうとしたら、先に他プレイヤーに取られてしまうこともありそう。「カンバン」という言葉と不釣り合いな、ぜんぜんタイムリーでない、ムダのある生産活動となりそうです。ゲームとしては面白そうですが、機械メーカーに関わる人間としては、やはりモヤモヤします。
  • プレイ時間。公称60~120分ですが、長考族が揃う我が家です。おそらく3人プレイで3~4時間コースでは。
  • 妻の興味。テーマが自動車なので、妻が興味を持ってプレイする気になるか、不安です。私も実は、自動車はあまり好きでないのでした。
  • プレミアム価格。並行輸入品が1.5万円。最新版の「EV」は、完全日本語版が定価販売されています。しかしこちらも定価1.8万円! とても手が届きません…。


★判定結果:「カンバン:自動車革命」は買うべきか?

 以上を踏まえて、「カンバン:自動車革命」を買うべきかどうか、判定しました。

 判定結果:ぜひ買いたい。

※今すぐ買う/ぜひ買いたい/うちには必要ない、の3段階評価。


 自動車メーカーをテーマにしたゲームでありながら、自動車を販売しないのが新鮮! 開発・設計・製造という、ものづくりのライフサイクルを存分に楽しめそうです。売上でなく業務生産性を目指すというのも、素晴らしい方向性です。コンポーネントも豪華で、タイルを集めたり、コマを動かすだけでも楽しそうです。要素が多く厚みがあり、何回も楽しめそうなゲームに思えました。今すぐ買いたいところですが、残念ながらプレミアム価格です。財布と相場が釣り合う機会が来るのを、今は待とうと思います。


★使用物品、入手性など、より詳しい検討は、以下に書きました(外部ブログ)。

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交渉・立ち回り0
心理戦・ブラフ0
攻防・戦闘0
アート・外見1
作品データ
タイトルカンバン:自動車革命
原題・英題表記Kanban: Automotive Revolution
参加人数2人~4人(90分~120分)
対象年齢12歳から
発売時期2014年~
参考価格未登録
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