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  • 1人~6人
  • 90分~180分
  • 12歳~
  • 2018年~

アリスと謎とくらやみの物語おとりさんのレビュー

95
名に参考にされています
2020年01月13日 14時40分

人間は、物語を紡ぐ生き物だ。

言葉、小説、絵画、音楽、映画、ゲーム。時代や技術の進化とともにその表現方法や媒体はありとあらゆるふうに変化してきたが、結局私たちがそれらを用いて成したいことといえば、物語を紡ぎたいというただその一点のみだったはずである。


この「アリスと謎とくらやみの物語」では、今や使っていない人の方が少ないと言っても過言ではないコミニケーションアプリ、「LINE」を利用して物語が進行していく。

ノベル風に書かれた物語を読むパートと、「箱を調べて」等LINEでアリスに探索指示を出して謎を解くパートとを繰り返しながら、報酬として入手できる「ロウソクタイル」を繋げて拡張していくことで、探索範囲も広がっていくという仕組みだ。


さて、ゲーム性や謎解きのクオリティなどに関しては他の方がとても正確に著して下さっているので割愛させていただくとして。(そもそも自分はこの手のゲームが超の付くほど初心者なので)

私は、このボードゲームは、昨今の電子化の流れや消費社会へのアンチテーゼが出発点にあったのではないか、と思っている。


今や誰もがスマートフォンを持っている時代。小説も音楽も、わざわざ本やCDを店に買いに行かなくたって手に入る時代。

説明書のなくなったテレビゲーム。スマホに画像データとして残された後は、手を付けられることもなく捨てられる流行の飲み物たち。

増えすぎて飽和してしまったモノたちは、必要かどうか、役割があるかどうか、という価値観のみで取捨選択され、そこから外れたモノは"ゴミ"の烙印を押される。


その時代の流れが、価値観が、間違っているとはとても思わないし、言えない。自分もそれらを有り難く享受している人間の一人だから。

でも、そうじゃなかったはずだ。私たち人間は、もっと無駄を愛せるほどに余裕のある生物だったのではないか?


そう。それは例えば、わざわざ一箇所に人を集めて、駒を並べて、タイルを広げてゲームをするように。電子化してしまえば、人数も場所も関係なく、好きな時に遊べるというのに。

それなのに、なぜ私たちはボードゲームで遊ぶのか?


それらの問いかけに対して、この「アリスと謎とくらやみの物語」はある意味で究極的な答えを用意している。この物語を読ませるにあたって、その媒体がボードゲームでなければならなかった理由。他の媒体ではとても成し遂げられなかったような。そんな秘密が用意されている。


本来交わるはずのない現実と虚構が、決して交わるはずのない点と点が、一本の"LINE"ーー"線"によって結ばれてゆく。物語と人とが、結ばれてゆく。最後の謎を解き、すべての真相を知ったとき、あなたはそれらの線が織り成す物語に胸がいっぱいになるに違いない。

昔買ってもらったぬいぐるみのように、サイズが合わなくて履けないのに、なぜか今でも捨てられない靴のように、ノスタルジーに、エモーショナルに、この物語は、いつまでも記憶の片隅に残り続けるのだ。


この「アリスと謎とくらやみの物語」は、とても、とても残念なことに、そのゲームの性質上、一回きりしか遊ぶことができない。そのため、できれば一人で遊ぶよりも、謎解きや脱出ゲーム、ボードゲームそのものに慣れていない(ゲームのテンポに関係するため読書好きだと更に好ましい)4人ぐらいで遊ぶとその時々の感動を共有できてとても楽しめると思う。


さあ、あなたも、スマホを握りしめて、箱を開けたなら、アリスとともに「くらやみの物語」を冒険しにいきましょう。

そのときあなたはもう、この物語に飛び入り参加してしまっているのだから。

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  • 八神月
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運・確率0
戦略・判断力3
交渉・立ち回り0
心理戦・ブラフ0
攻防・戦闘0
アート・外見4
作品データ
タイトルアリスと謎とくらやみの物語
原題・英題表記Escalogue
参加人数1人~6人(90分~180分)
対象年齢12歳から
発売時期2018年~
参考価格2,800円
クレジット
ゲームデザイン未登録
アートワーク未登録
関連企業/団体グループSNE(Group SNE)
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